伴侶を亡くしたあなたへ

シンプルに生きる

グリーフ 悲しみを癒す

グリーフケア・死別の癒しについて つれづれ綴っていきます

伴侶を亡くした苦しみ

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最愛の人を亡くしたあなたへ・・・

今、あなたのつらさを癒すのはあなた自身です。

悲しみの中で傷ついた心を温かく抱きしめてあげるのもあなた自身。

あなたがあなたを一番に愛して労わってください。

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夫への感謝~ありがとうしかない・・・いま


夫は自分に厳しい人でした。
私にも厳しかったと思います。
よく喧嘩もしたけれど、まあ夫婦喧嘩は犬も食わないわけでwww
今思い起こすと、嫌な思い出ははるか彼方へ
良い思い出、楽しい思い出だけがはっきりと思い出せるような感じです。

同じように伴侶亡くした諸先輩方に伺っても
良い思い出ばかり思い出すとのこと。
「先に逝っちゃって、ずるいよね」って笑いあいました。
本当にそれくらい良い思い出ばかりが甦るんです。
忘却の不思議。

だから、本当に彼には感謝しかない。
まあでも、
ここまでの気持ちに落ち着いてきたのは一年くらいが過ぎてからかな。
人生の伴侶が亡くなってからの一年ほどは
彼の笑顔さえ思い出せなくて・・・
記憶がなくなってしまったのかと心配したほど。

多分、
苦しくてしかたなかったから自己防衛本能が働いていたのかもしれません。
思い出すと涙が止まらなくなるから。
苦しくて苦しくて泣きすぎて過呼吸になってしまうから。

愛する伴侶を亡くした心の防衛本能

伴侶亡くした自己防衛本能だったのか・・・
とにかく何かに集中していたい。
彼が亡くなったこをを直視したくない。
余計なことを考えなくていいように、思い出さないように
私の場合、数分の暇があったら数独がクロスワードパズルを解きまくりました。
それこそ、眠れないので夜も寝ないで解きまくる。
そのほか、大好きな小野不由美さんの「十二国記」を全巻、二回ほど繰り返し読み、
あとは、YouTubeでアメリカン・ゴッド・タレント見て笑い、泣き・・・。
それでも、辛くなるときには泣きながらノートに彼に語りかけるように想いを綴る。
しばらくはそんな毎日を過ごしました。

ネットでグリーフケアのサイトを見つけたけれど、
結局、「時間が解決するだけ」ということみたいで
答えなどあたりまえだけどないに等しい。というか自分自身を癒すしかないようです。
「今は・・・自分に優しくする」
とにかく、自分が嫌だなと思うことはしないことにしました。

これまで、夫と二人でいつも見ていたテレビ番組も、映画も、ドラマも見たくなくて見るのを辞めました。
それでも、部屋には彼のものが溢れていて、葬儀後の細々に追われ、彼の喪失を目の当たりにしなければなりません。
食べられない、眠れないので何をしているわけでもないのに体重が落ちていきます。
おしゃれもできない、鏡もほとんど見ないで過ごしていました。
そんな気分じゃあないのです。

体力づくりをするために、少しでも身体を作るために水泳をして、ウォーキングをしました。
それでも、流れてくる音楽に涙があふれ、彼と歩いた道や商店街を見ては悲しみに襲われる。
クリスマスのキラキラのイルミネーションは悲しみに追い打ちをかけてきます。

なぜ、どうして?彼は居なくなったの?
なぜ癌になったの?
私のせい?私への罰?
愛する伴侶亡くした苦しみの中で、マイナスなことばかりが頭を巡りました。

伴侶を亡くした悲しみは優しい音楽が心を癒す

いつも音楽が悲しみの心を癒すのを手伝ってくれます。
本当に素直なれる時間をくれる。
あまりにも悲しみが深いと涙も出なくなる。
自分の感情がなくなったようで訳が分からなくなる。
そんな風に感じるときは、きっと自分の気持ちを隠してしまっているのでしょう。
心の琴線に触れる音楽を聴いたとき、閉ざされた悲しみの蓋が開いてしまうけれど
泣いてしまった方がきっとずっと楽です。

泣くのにおすすめの音楽はアンドレ・ギャニオン

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