夫との最後の日の朝
シンプルに生きる
グリーフ 悲しみを癒す
グリーフケア・死別の癒しについて つれづれ綴っていきます
彼が逝ってしまったあの日のこと
夫との最後の日の朝は
思い出したくない悲しい思い出。
多分、朝「おはよう!」と挨拶して
「今日はこんな夢を見たよ」とか話したと思うけれど
よく覚えていないのです。
病院では個室をとり、私が彼のベットの隣にあるソファベットに寝泊まりして
2週間が過ぎようとしていました。
もうすぐ退院できるってお互いに思っていましたし、
本当に普通に過ごしていたと思います。
でも、その日、朝シャワーを浴びた後・・・
夫が亡くなる直前、入院中の着替えの下着がなくなってしまったのでコインランドリーに洗濯に行っていた私。
部屋に戻ったときには看護婦さんが心臓マッサージをしていて
慌てて私もそれに加わりました。
気を失っただけだから、すぐ気が付く、彼は戻ってくると信じていたのです。こころからそう思っていた。
でも、病院のERの医師たちの懸命の努力もむなしく・・・
彼は逝ってしまいました。
たった5分くらいの間、席を外したときに。一人で。
今思うと・・・もしかしたら私を側にいさせたくなかったのかな。
私を悲しませないように、私に責任を感じさせないために。
そんな夫の優しい気遣いを感じました。
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